アニマルプラスの特別なメディカルケア
胸水
症状概要
診察時に呼吸が速いように感じたため、胸部のレントゲン検査を実施したところ胸水の貯留が見られた。
治療方法
胸腔を穿刺し胸水を抜去。猫ちゃんは呼吸器が強くないので、呼吸が荒い猫ちゃんはストレス等がかかったりちょっとした体勢の変化で急変して倒れてしまうことがあるので、酸素チューブを鼻先付近に持っていき(酸素マスク等で吸入すると嫌がったストレスで余計に呼吸が悪くなる)できるだけ負担のかからないように処置を実施。
治療・術後経過
胸水がたまる原因は、心不全、低アルブミン血症、腫瘍、横隔膜ヘルニア、猫伝染性腹膜炎、外傷、感染などが考えられます。 胸水の性状分析、細胞の検査、細菌培養などの検査から原因を特定していきます。 今回はレントゲンより胸部の腫瘍性病変が疑われ、胸水の細胞診は悪性腫瘍に関連した胸水貯留との結果となりました。 飼い主さんと相談の結果、年齢的なこともあり積極的治療は行わずあまり負担をかけないよう方向で行くこととなりました。