アニマルプラスの特別なメディカルケア
甲状腺機能亢進症
動物の種類 | 猫 |
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年齢 | 9歳 |
診療科目 |
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症状 | 1ヶ月くらい前から体重減少がある。元気もあり、食欲も旺盛だが、食べ方が以前と違って自分のフード以外にも人のご飯などを漁るような様子があり意地汚くなった。また、遊んだり興奮した後に口を開けて呼吸していることがあり、あくびをすると治る。 |
症状概要
1年前と比較すると、1kg以上の体重減少があった。診察で、触診にて甲状腺の腫大が認められた。血液検査を実施したところ、肝酵素GPTとALPの上昇と、甲状腺ホルモン(T4)が上限値以上の高値を示したため、甲状腺機能亢進症と診断した。
治療方法
甲状腺機能亢進症は猫に多い、代表的な内分泌疾患です。主な症状は、体重減少、多飲多尿、高血圧、頻脈、落ち着きがなくなる、攻撃的になる等の性格の変化、呼吸が早い、下痢など多岐に渡ります。 今回は食べ方の変化があるくらいの食欲増加がありましたが、それに反して体重は減っていました。また、口を開けて呼吸する様子を開口呼吸と言いますが、暑い時や興奮での生理的なもののあれば、呼吸器疾患、心疾患などの病的な原因で起こる症状の場合もあります。今回の症例では甲状腺ホルモン過剰による興奮に伴った開口呼吸の可能性と考えられました。 甲状腺機能亢進症の治療は、内科療法、外科療法、食事療法があります。今回の症例では内科療法として抗甲状腺ホルモンの内服をスタートしました。内服をスタートして1ヶ月後の診察では、食べ方も落ち着いてきて、体重も1kg近く増加し、血液検査では甲状腺ホルモンの低下、肝酵素も正常に近づいており経過は良好です。今後も引き続き、内科治療と血液検査のモニターを続けていきます。