動物病院アニマルプラス
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歯石除去

動物の種類
年齢 10歳
診療科目
症状 口臭

症状概要

本症例は年1回の混合ワクチンで来院されました。
特に体調に変わりはないが、口臭が気になるとのこと。 その際の触診で口腔内を確認したところ、中等度の歯石沈着を認めました。

特にミニチュアダックスやトイプードルは歯石のつきやすい犬種であり、
歯石を放置しておくと歯周病が進行し、以下のような悪影響を起こす可能性があります。

初期の歯周病
・口臭がキツくなる
・片方の歯だけで食べている。
・硬いものが食べられなくなる。
・口の中をくちゃくちゃして気にする。

重度の歯周病
・ご飯が食べれなくなる。
・外歯瘻、内歯瘻(歯肉が後退していき、皮膚に穴が開いてしまうこと)
・口腔鼻腔瘻(穴が皮膚ではなく、鼻の中に開いてしまうこと)
・口の中の細菌から別の全身性の疾患を併発する。

意外に歯周病、、怖いですよね。。。。
ある文献によると、3歳以上の犬猫の7割は歯周病に罹患しているそうです。。。
日々の歯磨きの大切さが分かりますね。

治療方法

歯石除去の治療法は、スケーリング、すなわち全身麻酔下による歯石除去手術を行います。
イメージとしては、歯医者さんで「キーーーーーーン」とされるアレです。
手術自体は30分前後で終わるものがほとんどですが、歯周病が進行しすぎると
歯を抜かなければならなくなります。
表面の歯石を取るのと、歯を丸々抜くのでは手術の難易度が全く違います。
(麻酔のリスクが上がります)

そのためにもやはり日々の歯磨き、早期発見・早期治療が大事ですね。

本症例はオーナー様の早い判断により、重症化する前に
歯石を除去することができました。

皆様も、ペットのお口のトラブルでお困りでしたら、
遠慮なくご相談くださいね。