動物病院アニマルプラス
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変形性脊椎症

動物の種類
年齢 15歳
診療科目
症状 最近散歩のペースがゆっくりになり、段差を嫌がるようになった

症状概要

今回は健康診断のための血液検査とレントゲンを希望され、来院されました。 特に調子も変わりなく、元気はあるけれど、歳とともにお散歩がゆっくりになってきて段差を嫌がるようになってきたかな、とのこと。 足腰の触診をしたところ、腰の真ん中から後ろあたりを触ると少し嫌がる様子がありました。 血液検査では特に大きな異常はなく、レントゲン検査では腰椎に数カ所の骨の変形が認められ、ちょうど触診を嫌がる部分に一致していました。

治療方法

変形性脊椎症は、加齢とともに椎体骨が変形し、椎体間に特徴的な橋渡ししたような骨増生が起こってくるものです。 特に症状がなく、たまたまレントゲン検査をして発見される場合も多く、10歳以上の犬の30%以上が罹患しているとの報告もあります。 変形脊椎症は、椎体の間にあるクッションの役割をしている椎間板の変形とも関連があると言われています。その椎間板の変形が神経を圧迫すると痛みや足の麻痺にもつながることになります。 症状がなく軽度の場合は、特に治療をする必要がない場合もありますが、基本的には、腰への負担を減らすことが重要になってきます。高いところから飛び降りたり、上下運動のあるお散歩コース、変な体勢での抱っこや、前足を抱えて立たせたり等、日常での何気ない行動も一度見直してあげる必要があります。 痛みを伴う場合は痛み止めの内服や神経保護の内服等の処方をすることもあります。また、内服でもよくならずに、歩き方がおかしくなってくる場合は、他の骨や神経の病気の可能性を考えて精査していくことが必要かもしれません。 今回の患者さんはもともとすごく元気な子なので、登山やハイキングを家族と一緒に行ったりして、かなりアクティブなお散歩をされていました。今後は少し控えめなお散歩をしていくことと、痛みの度合いによって内服を検討していくことになりました。