動物病院アニマルプラス
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特発性膀胱炎

動物の種類
年齢 9歳
診療科目
症状 おしっこに血が混じっている

症状概要

本症例は血尿を主訴に来院しました。
試験的に抗生剤を処方しましたが、改善が見られず間欠的に血尿を繰り返していました。
培養検査と画像検査を実施しましたが、特段異常所見はありませんでした。

猫の下部尿路疾患(膀胱や尿道の疾患の総称)で一番多い疾患は「特発性膀胱炎」です。
特発性膀胱炎とは感染症や腫瘍、結石など特定の原因が見られない膀胱炎のことをいいます。
原因としては「ストレス」が関与していると言われています。
本症例は、特定の原因がなく、間欠的に膀胱炎を繰り返していたので
特発性膀胱炎と診断いたしました。

治療方法

特発性膀胱炎の原因は「ストレス」が間接的な原因だと言われています。
猫ちゃんはストレスに弱い動物で、人間の気づかないところでストレスを感じてしまっていることがあります。

特発性膀胱炎のリスク因子には以下のようなものがあります。
・騒音
・来客が多い
・トイレの個数が少ない(理想は頭数+1個)
・多頭飼い
・水をこまめに交換していない
・etc

トイレは特に特発性膀胱炎の原因になりうることがわかっていますので、
・家のトイレの個数が足りているか?
・トイレは十分な広さがあるか?
・トイレをこまめに掃除できているか?
・トイレは静かな場所においているか?
などトイレ環境には細心の注意を払うように心がけましょう。

特発性膀胱炎は、その猫ちゃんが感じているストレスが払拭できれば自然に解決することが多いです。
ねこちゃんが快適に過ごせるような環境づくりが大事ですが、なかなか自分では判断が難しいことも多いかと思います。
動物病院アニマルプラスではそのような生活アドバイスにも対応していますので、遠慮なく相談してくださいね。