アニマルプラスの特別なメディカルケア
脾臓の腫瘍
動物の種類 | 犬 |
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年齢 | 9歳歳 |
診療科目 |
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症状 | 臨床症状なし |
症状概要
臨床症状はなし。健康診断の画像検査で脾臓に腫瘍病変が見つかった。
治療方法
脾臓の主な働きは老化した赤血球を破壊し、除去することです。また、血小板の貯蔵庫としての働きや、免疫細胞であるリンパ球も多く保持しており、体内で最大のリンパ器官とも考えられています。 脾臓は我慢強い臓器なので、普段異常があってもなかなか症状を示しません。画像健診などでたまたま異常が見つかることも少なくありません。 腫瘍があると、症状がなく気づかないうちにどんどん大きくなり、最悪その部分で破裂がおこってしまいお腹の中に出血がたまって、状態が急変する場合もあります。 今回の症例も画像健診で腫瘍が見つかり、その診断と治療のために脾臓摘出を行いました。その結果リンパ腫と診断されました。
治療・術後経過
脾臓の腫瘍は良性、悪性どちらもありますが、その3分の2が悪性といわれます。 原発の腫瘍では血管肉腫、血管腫、繊維肉腫などがあり、続発性の腫瘍ではリンパ腫、多発性骨髄腫、形質細胞腫、悪性黒色腫などがあります。腫瘍の種類によって治療の方法は変わりますが、どの腫瘍であるかは、細胞をとって調べる必要があります。 とくに、犬の脾臓の腫瘍では血管肉腫が多くを占めます。この腫瘍は悪性度も高く、急速に大きくなり、破裂するリスクもあるため、出来るだけはやく治療することが望ましいです。 つまり、早期発見に努めるための定期的な画像健診は重要になってきます。10歳以上の高齢の場合、最低でも年に一回の定期チェックをおすすめします。