アニマルプラスの特別なメディカルケア
膣ポリープ
症状概要
未避妊の女の子でしたが、外陰部から何かが出ているとのことで来院されました。 昨年にも発情の時期に同様のできものが外陰部から突出していましたが、発情が終わるとともに引っ込んでいたようです。 今回は発情出血はみられませんでしたが、外陰部は腫大しており、外尿道口の頭側から有茎の腫瘤が突出していました。
治療方法
腫瘤の外観や発情との関連がありそうなことから膣ポリープを疑い、腫瘤の切除と同時に避妊手術の実施をすすめました。手術までの間は、組織が乾燥しないように保湿してもらうとともに、感染予防のための内服の抗生剤を処方しました。手術にて切除した腫瘤を病理検査に提出したところ、膣ポリープとの診断結果でした。
治療・術後経過
膣ポリープは高齢の未避妊で時々見られます。エストロゲンの刺激によって生じることが一般的であるため、発情前期〜発情期にかけてみられることが多いです。そのため、発情期が終わるとともに自然と退縮することもありますが、発情期の度に再発がみられることも多いです。再発を防ぐためには、腫瘤の切除だけでなく、卵巣子宮摘出も実施する必要があります。