動物病院アニマルプラス
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皮膚黒色腫

動物の種類
年齢 12歳
診療科目
症状 肉球に黒いデキモノができた

症状概要

ある日突然肉球に黒っぽいデキモノがあることに気がついた。ワンちゃんは気にしていなかった。 当病院にて細胞診検査を行い、このデキモノは「皮膚黒色腫(皮膚メラノサイト腫瘍)」という名前の腫瘍であったことが判明しました。 皮膚黒色腫は頭部や陰部に好発します。口腔内、口唇、爪床に発生するものの多くは悪性であるが、皮膚原発のほとんどが良性挙動をとり他臓器に転移することは稀である。しかし皮膚黒色腫の12%以上が悪性という報告もあるので注意が必要である。 もし悪性の皮膚黒色腫の場合、全身の臓器や領域リンパ節に高率で転移を起こすため、一般身体検査や血液検査に加えて画像検査による全身の精査が必要である。

治療方法

治療の第一選択は外科的切除です。 本症例も断指術(指を切り落とす手術)にて腫瘍部分の指を切断しました。 何らかの理由により手術ができない場合は放射線療法やカルボプラチンなどの抗癌剤治療も選択肢に入る。

治療・術後経過

本症例は断指術によって、現在も良好な経過を維持しています。 本症例では良性の皮膚黒色腫であったが、悪性の皮膚黒色腫(メラノーマ)だった場合は、腫瘍の増大スピードも手術の切除範囲も大きく変わってきます。愛犬の体に何かデキモノを発見した時は、獣医師に相談してください。