アニマルプラスの特別なメディカルケア
破折
動物の種類 | フレンチブルドック |
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年齢 | 11歳 |
診療科目 |
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症状 | 3日前くらいからイライラした様子で、歯磨きをした時に歯から出血があり、歯がグラグラしている |
症状概要
左上顎第4前臼歯が破折しており、少量の出血あり。
治療方法
固いおもちゃやガムを噛んだりした時に、歯が欠けたり折れてしまうことを破折といいます。特に、犬歯や第4前臼歯での破折は多く、破折があった場合、歯髄が露出してしまうため細菌感染を起こして歯髄炎になるリスクがあるため、抜歯が推奨されます。 今回の症例も、上顎第4前臼歯の破折が認められました。 第4前臼歯は三根歯であり歯根が深く、単根歯の抜歯に比べて、歯を分割したり、歯肉を切って歯槽骨を削っていくことも必要となるため、手間と時間がかかってくる手術となります。
治療・術後経過
短頭種のため、麻酔の管理を十分に気をつけながら手術を行いました。歯を3分割して、3つの歯根にそれぞれアプローチしていくために歯肉を切開し、歯槽骨をけずってそれぞれの歯根を一つずつ抜歯し、歯肉を縫合して穴を塞ぎます。 手術の後も、歯肉の感染を起こさないように抗生剤をしっかりと使いながら経過を見ていきます。