アニマルプラスの特別なメディカルケア
肺水腫

症状概要
来院時に呼吸数も早く、正常では1分間に40回以下の呼吸数が、110回もありました。心雑音も聴診されました(Levine2/6)。舌の色を確認するとチアノーゼも認められた。以前飲んでいた心臓の内服を飲めなくて途中でやめていたとのことでした。
治療方法
まずは、かなり呼吸状態が悪いため、酸素室に入って酸素化を行いました。もともと心臓も悪く、心原性の肺水腫も考えられるため、利尿剤ラシックスとピモベンダンを注射し、呼吸状態を落ち着けることを優先しました。呼吸をみながら、慎重に画像検査も行います。 利尿剤を投与してから、1時間以内に排尿があり、そこから徐々に、半日ほどかけて呼吸数も落ち着いてきました。(110回/分→50回/分)
治療・術後経過
レントゲン検査での肺野全体の透過性減弱、血液検査で白血球、CRP上昇が認められました。 利尿剤の反応から肺水腫と診断し、肺炎の併発も考え同時に抗生剤投与も行いました。 3日間ほど酸素室での入院治療を行いました。レントゲンでの透過性も改善し、呼吸数も30回以下になりました。 また、高齢のため腎臓の機能を落とさないためにも、利尿剤は最低限の使用とし、通院でも呼吸状態とあわせて腎機能を定期的にチェックした。