2017.01.08
あけましておめでとうございます〜アレルギーの話
獣医師の古荘です。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年は「健康」な年にしたいという思いから、ウォーキングを始めてみました。(アニマルプラスの獣医の中では去年からマラソンがブームとなっていますが、僕は走るほど体力に自信がないのでウォーキングで…^^;)
最近、鼻炎と腰痛に困っていて、鼻炎とウォーキングは関係ないと思いますが、何か変えることで体質に改善があればなと祈るような気持ちで歩いてます笑
普通の街中なので、特に景色がいいわけでも空気がキレイと感じるわけでもないですが、まだ近所のこと知らないことも多いですしゆっくりと体を動かすととても気持ちがいいです。
まだ始めて数回ですが三日坊主にならないように頑張りたいと思います。
ところで、ワンちゃんでアレルギーといえば、鼻炎でお困りの方はあまり多くないですが、皮膚炎は非常に多い病気の一つです。
皮膚の病気は大きく別けると①細菌や外部寄生虫など感染によるもの ②アトピーやアレルギーなど免疫が関連するもの ③副腎や甲状腺などの基礎疾患によるものがあります。単独のこともありますし、複数の原因によることもあります。特に②や③がある場合は、スッキリ治らずに季節や体調などで悪化と良化を繰り返したり、長期間付き合っていかないといけないことが多いです。
アレルギーやアトピーの場合は、アレルギー除去食や免疫を抑える薬を飲み続けたり、こまめなシャンプー(薬浴)などで維持していくことが必要なので、ご飯にこだわりが強い子や薬を飲むのが苦手な子、シャンプーが嫌い子などは特に負担が大きくなってしまいますが、現時点では根本的に治す治療は難しいのが現状です。
しかし、様々な研究が進んでおりこれからはもっと有効な治療法ができるかもしれません。以前にもご紹介しましたように、根本的な治療薬ではありませんが、去年はアトピー性皮膚炎の新しい薬が出て来て、従来の薬よりも少ない副作用で高い効果が期待されています。少し高いのがネックですが、当院でも既に多くの方が使われていて、著効な方が多くいらっしゃいます。
従来の薬よりよく効くかは実際比較が難しいですが、同等レベルに維持できることと、何より副作用のリスクが格段に少ないのと即効性が最大のメリットだと思います。
興味のある方はお気軽にご相談ください。
最後に久しぶりに実家で再会した蛍くんの写真です。蛍くんもアトピーで痒みと戦っていましたが新薬で外見上はスッキリしています。去年一年でめちゃくちゃ太ったので今年は肥満と戦って欲しいのですが…うちの親は言うこと聞かないので難しいかも…肥満にも基本は劇的改善策はなくヒトと同様に飼い主さんの強い意志が一番大事なので…^^;