2015.02.15
てんかんの治療
こんにちは。獣医師の山口です。
今日は最近多いと感じるてんかん発作についてお話します。
実は、てんかん発作の原因についてはよくわかっていません。21世紀の人医学において、てんかんは分子のレベルから病気を見直すという新しい手法によって考えられ、原因不明のてんかんの発生は神経細胞のイオンチャネルという場所の機能異常が関与していると分かってきたところです。
てんかん発作の診断は除外診断という考えられる疾患の消去法しかありません。そのため血液検査からレントゲン検査、エコー検査、最終的にはMRIが必要です。それでもなにも異常が認められない場合がてんかん発作ということになります。
たまに狂犬病注射や予防接種で来られる子に、「1、2か月に数秒の発作起こすことがある」という話を聞くことがあります。
発作には部分発作というものもあり、飼い主さんが気が付く発作はほとんどが全身発作です。
発作が起こっても短い、頻度が少ないと思っていてもそれがいつしか大発作となりうることがあります。そして不整脈や心不全、内臓疾患のサインかもしれません。
1度でも発作と思われることがありましたらご相談下さい。
先日、天気が良かったため、初めて王子動物園に行ってきました。
いろんな動物達をみて我が子は大興奮でした。一番のお気に入りはフラミンゴだったようです。