2015.10.08
アウトドアの天敵とノーベル賞
獣医師の古荘です。朝晩は少し肌寒いくらいになり、すっかり秋らしくなってきましたね☆過ごしやすい気温となったと感じる一方で、海と夏が大好きな僕としては、夏の終わりを実感し少し物悲しい気もする今日この頃です。
先日、夏の終わりを惜しむべく、(たぶん⁉︎)今年最後のBBQをして来ました!今回のメイン食材は、宮古島産伊勢エビ‼︎ アウトドアで食べると一段とおいしいです!
でも、アウトドアの天敵といえば…「蚊」!もう涼しいからと油断していたら、何箇所もさされました…
涼しくなっても油断せずに、フィラリアの予防は完全に蚊がいなくなってから1ヵ月後(12月)まで、確実に行いましょう。
ところで、ノーベル賞受賞者の発表があり、今年も日本人の受賞が決まりましたね!その中でも、医学生理学賞受賞のきっかけとなった「イベルメクチン」という名前をきいて、アッ!と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう、イベルメクチンはワンちゃんを飼われている方には最も身近なお薬の一つである「フィラリアの予防薬」です(※フィラリアの予防薬は複数あり、他のお薬で予防されている方もたくさんいます)。恥ずかしながら、日本人の方が発見したものとは全く知りませんでしたので本当にビックリしました。
また、受賞した大村先生が所属されている北里大学といえば、アニマルプラスにも出身の先生が2人いらっしゃり、その面でも勝手に(自分には全く関係ないんで本当に勝手にですが…笑)とても親近感を感じています。
フィラリア症は、予防をしていないと感染率は非常に高く、また、感染すると命に関わる重大な病気です。感染した場合の治療法はありますが、かなりのリスクを伴うものとなりますので、予防が非常に重要です。
多くの方がきっちりと期間中(5月から12月)の月1回の予防をされていますが、まだまだ100%ではありません。今回のノーベル賞をきっかけに、フィラリアの恐さ、予防の重要性を1人でも多くの方に知ってもらえたら…と思います。
最後に、急な気温の変化で体調など崩されませんよう皆様お気を付けて、秋を満喫してください!