2014.07.14
下痢について
獣医師の長澤です!今回は、ワンちゃんでもネコちゃんでもよく見られる下痢についてご説明します!
自分の家の子が下痢をしているのを見られたことがある飼い主様は多いと思います。多くは数日で治る一過性の下痢だと思いますが、中には放っておくと重篤な症状が出たり、何らかの病気のサインかもしれません。
そのようなサインを見逃さないためにも以下の症状や原因をしっかりと理解していただくことが重要だと思います。
下痢を引き起こす原因には、主に次のようなものがあります。
- 食事による下痢過食や高脂肪食、食餌内容を変更した場合、食物アレルギー、乳糖を分解する酵素の働きが低下または欠損している”乳糖(ラクトース)不耐性”の犬が牛乳を飲んだ場合、腐ったものや異物を拾い食いした場合など。
- 回虫や条虫などの寄生虫感染による下痢
- ウイルス感染や細菌感染による下痢パルボウイルス、ジステンパーウイルス、コロナウイルス感染症などのウイルス感染症や、大腸菌・サルモネラ菌などの細菌感染によって起こります。
- 腸炎や膵炎、腫瘍などによる下痢好酸球性腸炎、膵炎、胃や腸の腫瘍、悪性リンパ腫(消化器型)などによって起こります。特に膵炎や腫瘍は早期発見が重要なカギになります!
- ストレスによる神経性下痢環境変化がもたらすストレスによって起こります。