2014.06.08
再生医療
こんにちは。獣医師の山口です。
今日はとても暑い日でした。まだ梅雨に入ったばかりですが、阪急西宮ガーデンズの噴水で遊ぶ子供達を見て一足早い夏を感じました。
そろそろ犬猫さんの熱中症も注意してくださいね。昼間のアスファルトは相当熱いです。
ここ最近、活性化リンパ球療法や脂肪肝細胞療法といった再生・免疫医療の治療する子が増えてきた気がします。最近ですが、後肢麻痺の子に対して脂肪幹細胞培養をスタートしました。
椎間板ヘルニアは、病態で5つのグレード(Ⅰ~Ⅴ)に分類されますが、グレードが高かったり、発症から時間が経っていたりすると治療が反応しないケースが多いと言われます。
しかし、最近ではグレードⅤの症例で歩行可能となったという症例報告も多く、外科手術を受けても改善されない子でも再生医療により歩行が可能になったとの話も多いです。もちろん治療を受ければ必ず歩けるようになるという治療ではありませんが、諦めずに一度ご相談下さい。
今治療を受けている子は、まだ若い子で手術により改善がなく、この治療をスタートしました。どうにかまた、この子が飼い主さんと歩けるようになれば。そんな思いで顕微鏡から見える脂肪幹細胞を培養室でひっそりと応援しています。