2015.11.25
動物臨床医学会と三重旅行
獣医師の古荘です。11月20日〜22日は大阪市内のグランキューブ大阪で動物臨床医学会が開催され、獣医師が交代で参加してきました。当日は、様々なセミナーや症例発表、研究発表が行われ、最新の知見や臨床例に対する様々な取り組みが発表されました。
個人的なことですが、この学会は、10年近く前に、僕が初めて腫瘍に関する研究発表をした学会でもあり、昔のことを思い出し懐かしい気持ちになりました。
「昨日の常識は今日の非常識」までは言い過ぎかもしれませんが、獣医療は常に発展しており、少しでも情報の吸収を怠ればすぐに取り残されてしまう世界です。一度の学会だけで今までの治療方針が180度変わることはありませんが、何年という単位では治療法が大きく進化していることもあります。
なので、こういった学会などで最新の知見を得ることはとても大切で有意義な機会となります。学会中は出勤獣医師の数が減り、診察をお待たせするなどご不便をおかけしますが、ご理解ください。
話は変わりますが、先週は連休を頂きましたので三重の関というところに旅行に行ってきました。
関…有名な観光地ではないので、こ存じないかたも多いかと思いますが、江戸時代に東海道の宿場町だった場所で、今でも当時のままの風景が残っています。観光客も少なく(雨で平日だったので、本当に僕と地元の人がチラホラ程度でした…(^^;;)、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
泊まった宿も昔の建物もままで、とても風情のあるゆったりとした旅となりました。
ちなみに東海道の宿場町で当時のままの建物に泊まれるのは、日本でここだけらしいです(一緒に泊まっていた東海道を歩いて旅している方の情報なので、真偽の程は不明ですが…^^;;)。
この宿には珍しい「琉球犬」の「ゆりこ」という子がいました。見た目は日本犬ですが、少し脚が短い容姿なので、宿のオーナーに「琉球犬も(椎間板)ヘルニアって多いんですか?」と聞かれましたが…正直データがないのでわかりません…
椎間板ヘルニアといえば、ダックスフンドが有名ですが、「軟骨異栄養性犬種」と呼ばれる犬種に多いと言われ、他にコーギーやシーズー、ビーグルなどもこの犬種あたります。
長くなるので、詳細はまたの機会にしますが、椎間板ヘルニアの予防で大切なのは、肥満予防、ソファーから飛び降りたり後ろ脚で立つことを防ぐ、フローリングなど滑りやすい床や抱き方に気をつけるなどです。
主な症状は、ヘルニアの場所や病態によって異なりますが後肢のフラつきなどで気付かれる方が多いです。
椎間板ヘルニアについて気になる方はお気軽にご相談ください。