2015.06.01
去勢、避妊手術について
獣医師の長澤です!
今回は去勢、避妊手術についてお話ししたいと思います。
去勢、避妊手術に関して、色々な意見、考え方があると思います。
医学的な立場からお話しさせてもらいますと、近年、ワンちゃん、ネコちゃんの寿命が延びています。
これは医学の発展や飼い主さんの予防意識があると思います。去勢、避妊手術もまた、一つの理由ではあると思います。
去勢、避妊手術の1番のメリットとしては、男の子では精巣の腫瘍、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニア、前立腺肥大などの病気、女の子では乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍などの病気の予防になります。
また様々な問題行動の予防、軽減にもつながります。
例えば、吠える、噛む、マウンティング、マーキングなどの行動は性ホルモンの影響が強いため、性成熟する前に手術を行えば、改善が見られることがあります。
また、望まない妊娠など、大切な生命を守ることにもつながると思います。
次にデメリットとしては、1番は麻酔のリスクがあります。
これらの手術をするには、全身麻酔が必要となります。
人と同じ様に、100%の安全は確保されていません。
確率は非常に低いですが、どんなに気をつけていても麻酔の影響で呼吸抑制や心抑制で亡くなる事もあります。
また太りやすくなるという問題もあります。飼い主さんは体重のコントロールのため、ご飯や運動時間に注意を払わなくてはならなくなります。
このように、メリット、デメリット両方がありますが、私たち、獣医師と話し合い納得した上で、行う事が1番だと思います。
もし、迷っている飼い主さんがおられましたら、ご相談下さい。