2015.04.01
季節は春へ
こんにちは。獣医師の山口です。
今日から4月ですね。桜はほぼ満開を迎え、暖かくなってきましたがあいにくの雨のようです。
春らしい明るい話が良いと思いますが、僕にとって4月1日は忘れられない日のため、少し重い内容になることをお許し下さい。
4月1日は実家で13年間と長生きをしてくれたゴールデンレトリーバー蘭の命日です。
あれから1年、長いようでとても短くも感じ、その1年で僕自身色々な出来事がありました。この1年の間に僕が診させていただいていた患者さんも最後を迎えた方も多かったと思います。
僕の実家の犬は結局最後まで病院に行かず、最後は家で看取りましたが、獣医師である以上は「他に治療法なかったのかな。結局老衰以外でなにかあったのかな」とふとした時に思います。おそらく自分の中で、検査をせずに対処療法のみを選んだことにやや後悔がありました。そんな思いから、ご家族の方には、獣医師の立場から今の状況や予後などをしっかりと伝え、後悔のない最後を選んで欲しいと思うようになったのです。
犬や猫さんは人より寿命が短いため、最後を見届けなくてはなりません。予防接種や血液検査、ワンドックをしてても、病気になってしまう子は多く、がんなどの病気になることはその子の運命であり、防ぐことがなかなか難しいと感じます。しかし、そういった厳しい状況でも家族としてどうしてあげたいか。それは皆さんいろいろ感じ方は違うと思いますが、その辛い状態から解放してあげたい思いはきっと同じです。
治るもの、治らないものあるとは思いますが、治療や完治の選択肢が増えるのは間違いなく早期発見です。フィラリアシーズンも到来し、狂犬病接種も始まります。この機会に健康診断も獣医師に相談下さい。その子に合った健康診断項目を提示させていただきます。
最後に。。春はノミダニ予防も必須です!お忘れなく。
今日はあいにくも雨ですが、宇都宮は昨年と同じくらい桜が綺麗に咲いています。