2018.04.22
沖縄弾丸トラベルと痙攣
獣医師の古荘です。4月になり、ワンちゃんの狂犬病予防接種、フィラリア検査のシーズンのため、診察をお待ちいただく時間が長くなり大変申し訳ありません。すこしでも解消できるよう努めて参りますので、ご理解の程よろしくお願いします。
2月の話ですが、石垣島と竹富島にダイビングに行って来ました。
竹富島は、石垣島から10分くらいの離島ですが、建物などを建てるのに規制が多くあるため、伝統的な家屋、サンゴでできた道など昔の集落の街並みがそのまま見る事ができます。もちろん、周辺の海はとてもキレイで、その美しさには何度行っても改めて驚いてしまいます。
石垣島から、毎日何本も船が出ていてアクセスしやすいこともあり、特に昼間は多くの観光客の方がいらっしゃいます。天気がいいとビーチは絶景ですし、海に入らない方も水牛車に乗って島内を散策することもできますが、、、本当のオススメは夕方以降です。
島内には、高級リゾートも民宿もありますが最終の船が出ると一気に人が少なくなり、とても静かな島の姿が見られます。昼間は人も多く喧噪感もあるのですが、夕方になると一気に、”田舎のおばあちゃんの家”みたいなゆったりした空気感に変わり、本当にのんびりと癒しの時間を過ごすことができます。
あんまり宣伝して、島が混みだしたら嫌なので(笑)、この辺で終わります。
ちなみによく聞かれる質問を・・・
Q:2月の沖縄って寒いんですか?
A:大阪の4月半ばから後半のイメージかと。でも曇りで風も強いと割と寒いので、外をウロウロしたくなくなる日もあります。でも晴れなら夏のようで海に飛び込みたくなるくらい暑い日もあります(海にちゃんと入るには寒いです)。薄手のダウンに足元ビーサンってよくわからないファッションで寒い…と言ってる人もよく見ます笑
Q:離島って何日あればいけますか?
A:意気込み次第です(笑)。ちなみに今回は1泊2日ですが、おすすめはしません笑
一般的には3泊4日が標準かと思います(2泊でも可能ですが、帰りの飛行機の中でやり残した感がものすごく強くでてしまうので慣れてない方にはオススメしません…)。
沖縄情報はこれくらいにして、最後に真面目な話を。
今日は痙攣についてお話します。
痙攣(けいれん)は、突然起こる症状の中で最も飼い主さんが驚いてしまう症状の一つではないでしょうか?
痙攣は大脳皮質の異常かつ過剰なニューロン活動の結果起こります。痙攣が起こる原因は、一過性のものから重大なものまで様々です。大きな異常がなく治療の必要がない場合もありますし、命に関わる問題がある場合もあります。また、元々は大きな問題はなかったけど、痙攣状態が長く続くことで、重大な症状が残ることもあります。
【発作の種類】
①焦点性発作、部分発作
身体の一部に起こる感覚や運動の異常。震えているように見えたり変な動きをしているように見えたりしますが、部分発作なのか他のものなのか判断は難しいです。
②全身性発作
意識の消失を伴う全身性に起こる運動異常。おそらく一般的に”発作”というとこれを思い浮かべる方が多いと思います。
③重積
5分以上続く発作または、治っても完全には正常には戻らず発作が反復する状態。重積状態の場合は、かなり危険な状態と言えます。
【発作の原因】
頭の中に問題がある場合と、頭以外に問題がある場合があります。
①頭の問題
a.特発性(原発性)てんかん
はっきりした原因は不明ですが、明らかな異常がなく起こる痙攣です。単発的に終わることもあれば、定期的に起こることもあります。原因を治すことはできないので、頻度が高ければ発作がでないように、普段から薬を飲み続け発作がでない状態に脳を抑えてあげる必要があります。
b.症候性てんかん
頭(脳)に疾患があり、その結果起こる発作。脳炎や腫瘍、水頭症などがあります。基本的に原因となる疾患に対する治療が必要ですが、治療できない場合(例えば、手術などができない脳腫瘍など)や治療途中だか発作がでてしまう場合などは、鎮静剤などで対症療法的に発作を抑えてあける必要があります。
②頭以外の問題
身体の代謝に異常があったり、中毒性で起こったりする発作です。例えば…
a.インスリノーマ(インスリンが過剰に分泌される膵臓腫瘍)などによる低血糖
b.門脈シャントなどによる高アンモニア血症に伴う脳症
c.低カルシウム血症(上皮小体機能低下症など原因様々)
d.鉛蓄積やエチレングリコール中毒
…などがあります。この場合は基本的に、原因となる疾患の治療を行います。
他に、不整脈などの心疾患に伴う失神(意識消失はあるが、異常な運動は生じない)なども、発作的な症状になります。
初めてや2回目くらいのてんかんなら比較的短時間で自然とおさまる場合が多いですが、発作は突発的に起こりますし、長く続いた場合は脳が不可逆的な損傷を受ける場合がありますので、一度そういったことがあった方は、早めにご受診ください。