2020.12.13
犬種学
こんにちは。トリマーの谷口です。
今回は専門学校に通っていた頃にあった講義から思い出したことがありましたのでそれについて少しお話ししたいなと思います。
皆様はスタンダードというものをご存知でしょうか?日本語表記では全犬種標準書になります。物凄い重量の分厚い本なのですが、そこにはいろんな犬種の特徴などが記載されているものです。
この犬種はこういうのが理想的ですよ、ということが詳しく書かれているわけですがかなりマニアックな内容になりますのでとりあえず僕の好きな犬種を例に挙げてみます。すでに薄々感づいている方もいらっしゃるかと思いますが僕はチワワがとても好きですので今回はチワワのお話しです。
原産国はメキシコ、世界最小犬種で丸い頭部(アップルヘッド)が特徴で性格は機敏で注意深く、活発、勇敢で飼い主さんに向けられる忠誠心も強いと言われています。目が大きく丸く、表情豊かでありながら決して出目ではありません。耳は大きく直立して広がっています。など細かいことがたくさんありますが、僕が言いたいことはそういう細かいところではなくてもっと大まかなところです。
メキシコはどういった気候の国でしょうか?太平洋沿岸部は熱帯雨林気候、内陸部では温帯夏雨気候、北部ではステップ気候、砂漠気候になります。パッとイメージできることで言えば暑いのかな?というイメージですね。実際には暑い地域とそうでもない地域とあるようですが日本と比べると比較的暑いんだろうと思います。
なのでうちのチワワさんも冬は苦手で夏はわりと元気な気がします。服が嫌いなので着させてくれませんが冬場はよく震えています。夏場は暑そうにしながらもお散歩しますが冬場は歩こうとすらしないことも多々あります。そういったところを見るとDNAに刻まれている性質は遥か昔から今日に至るまで脈々と受け継がれているように感じます。
どの犬種でもルーツがあって、そこにその犬種の特徴もたくさん表れています。皆さんのおうちで幸せに暮らしている子たちにもそれぞれに犬種としてのルーツがあり、それに強く影響を受けている特徴があるはずです。
個人的な想いではありますが、皆様にも一度おうちにいるわんちゃんのルーツを探ってみて頂けたらと思っています。きっと今までとは違った見え方をする部分がいくつも発見できると思います。愛犬が持つ犬種としての特徴を知ることで以前よりも深く理解できることもたくさんあると思います。何か新しく発見できたことがあればまた聞かせて頂けると嬉しいです。