2024.04.05
猫の尿路閉塞
今回は猫ちゃんの尿道閉塞の症例紹介です。
尿道閉塞とは
概要
おしっこの出口(尿道)が詰まって、おしっこが出せなくなる病気です。
閉塞の原因で多いのは結石によるものですが、血餅などの炎症に伴う物質、腫瘍、尿道からはがれた組織などが混ざった尿道栓子などがあります。
猫の尿道閉塞は、尿道がせまいオス猫での発生が非常に多いです。
なぜなら、メスの尿道は太く直線的であるのに対し、オスの尿道は細くかつS字状に湾曲しているためです。
特に、水をあまり飲まなくなる寒い時期に多発しますが、どの時期でも発生します。はやく対処をしないと、尿毒症によって亡くなってしまうこともあります。
症状
猫の尿道閉塞の症状で最も多いのは、『なんどもトイレに行くのにおしっこが出ない』です。
膀胱炎でも似たような症状がみられますが、膀胱炎の場合は少量頻回でおしっこが出ている(少量すぎて、おしっこが出ていないと来院される方が多いです)ので、膀胱はほぼ空になっていますが、閉塞の場合は出したくても出せなくて、でもおしっこは作られるので膀胱がパンパンでカチカチになっています。
とてもしんどい状況なので、食欲や元気も落ちますが、この状態が続くと腎後性の腎不全から尿毒症に陥り、体の中に不要なものが過剰にたまり致死的な状況となってしまいます。
こうなると、食欲不振、ぐったり、嘔吐、痙攣といった様々な症状が見られ、しんどさからトイレに頻繁に行くという行動が見られなくこともあるので、注意が必要です。
診断
腹部を触診し、硬結感のある膀胱が触られた場合に尿道閉塞を疑います。閉塞している場合は尿毒症の有無を調べるために血液検査を実施し、全身状態をチェックします。
治療
上行性尿路水圧推進法といって、尿道の閉塞部位まで尿道カテーテルを挿入し閉塞を起こしている原因物質を膀胱内に押し戻し閉塞を解除します。そのほか腎機能などに異常がある場合は点滴などを行い、ケアを行います。
その後は内科的ケアで改善する場合もありますし、外科的に結石を摘出する必要がある場合もあります。また、繰り返す症例では会陰部に尿道の場所を新たに作る会陰尿道造廔術が必要な場合もあります。
症例紹介
数日前から元気食欲の低下を主訴に来院されました。多頭飼育のため、排尿の異常は気が付いてなかったようです。この症例では、重度の高カリウム結晶、尿毒症が認められ、いつ心臓が止まってもおかしくないような重篤な状態でした。
カテーテルを挿入し閉塞を解除しそのまま留置し、内科療法を行ったところ、腎不全は残らずに良好にもどり、閉塞についても現在のところ内科療法で再発なく維持できています。
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