2015.10.07
猫の泌尿器疾患
獣医師の木村です。10月にはいり、朝晩と寒くなりましたね。
寒くなると多い猫の病気といえば、泌尿器系の疾患があります。
猫は元々寒さに弱く、乾きに強いため水をあまり飲みません。
気温が下がることでお水をあまり飲まず、運動量も少なくなる
ため、オシッコの量や回数が減ってしまいます。
回数が減ってしまうと、オシッコが濃くなりミネラル成分が
結晶化しやすくなります。オシッコの中に結晶ができてしまう
と尿道を刺激して炎症を起こさせます。また、結晶が砂状にな
ると尿道に詰まらせたりします。
つまりやすいのは、尿道が長くて細い雄猫に多く、早く処置しな
いと命に関わる場合もあります。
猫はきれい好きなので、トイレが汚ないとオシッコを我慢する
ことがあります。常にトイレはきれいにしておきましょう。
また、新鮮なお水をたっぷりと置いてあげてオシッコを薄める
ようにしましょう。
丸一オシッコが出ない、オシッコに血が混じる、トイレに何度も
行く、などの症状があればすぐに動物病院に連れて行きましょう。