2014.08.31
腎臓病について
こんにちは、獣医師の山口です。今日は腎臓病について書きたいと思います。
血液検査、尿検査を日ごろからされている子はご存知かもしれませんが、腎臓病の1つである慢性腎不全は、血液検査ではなかなか気づきにくい疾患です。
獣医学では慢性腎不全は4つのステージに分類されますが、ステージ1では血液検査上の異常が認められません。尿検査、画像診断、病理検査などを行うことでステージ1の腎不全を見つけることが出来るとされています。
慢性腎不全と診断されたとしても、ステージ1の場合、すぐに腎臓食だったり投薬治療が必要とは限りません。
基礎疾患などの増悪因子を見つけ、食事は通常のごはんを続ける方がいい場合もあります。蛋白尿や高血圧が存在する場合やステージ2と診断された場合に投薬治療や食事療法がスタートします。
今や犬猫ともに長生きする時代です。そのため、高齢になるにつれ突然腎不全が発覚するケースも多いです。中年と言われる年を迎えた子、老齢の子は血液検査以外の健康診断も一度獣医師に相談してみてください。
8月の13-15日はお盆休みをいただきましたので、今年亡くなった実家犬、蘭の墓参りをしてきました。
初めて行った山に囲まれた霊園は、蘭が気持ちよく寝てくれていました。
予約診療、入院治療の子を診ていただいた院長・陽子先生ありがとうございました。