2023.07.23
涙やけについて
今回はワンちゃんの涙やけについてのお話です。
涙やけの原因
涙やけは、「流涙症」のせいで目の周りが常に涙で濡れた状態になり、目の周りの毛が涙の酸化により茶色く変色してしまうことです。その「流涙症」になってしまう原因にはどのようなことがあるのでしょうか。
鼻涙管のトラブル
生まれつき鼻涙管にトラブルがある場合、涙を排出する能力が十分でなく、涙やけができることがあります。
一般的なのは、「鼻涙管閉塞」で、涙やけの原因で一番多いといわれています。先天的な異常や炎症により、鼻涙管が詰まることにより起こる病気です。ほかにも、先天的に涙点が閉じてしまっていたり、狭くなっていたりするケースもあります。
一般的なのは、「鼻涙管閉塞」で、涙やけの原因で一番多いといわれています。先天的な異常や炎症により、鼻涙管が詰まることにより起こる病気です。ほかにも、先天的に涙点が閉じてしまっていたり、狭くなっていたりするケースもあります。
眼瞼内反症(がんけいないはんしょう)
下まぶたが眼球側に反ってしまう病気のこと。生まれつきという場合が多く、まぶたが内側に入ることで、眼球にまつげが触れてしまい、涙の量が増え涙やけにつながります。
まつ毛の生え方
本来外側を向いているまつ毛が眼球に向かって生え、眼を刺激すると、涙の量が増え涙やけになることがあります。この状態を逆さまつ毛と言いますが、眼瞼内反証でも同様の状態が起こります。
目の傷や炎症
角膜に傷がある「角膜潰瘍」や、「緑内障」「ブドウ膜炎」などにより目に炎症が起きている場合は、涙の量が増えることがあります。痛そうな様子を見せているときは、こちらの眼科疾患も疑いましょう。
アレルギー
食物、花粉、ハウスダストなどへのアレルギー反応で目にかゆみや炎症が出ることがあります。
目を痒がる・こするなどのの刺激が加わることで炎症が悪化したり、結膜炎、角膜潰瘍などで涙が増えると涙やけにつながります。
目を痒がる・こするなどのの刺激が加わることで炎症が悪化したり、結膜炎、角膜潰瘍などで涙が増えると涙やけにつながります。
鼻炎や鼻の病気
細菌やウィルス感染症、アレルギー疾患により鼻水やくしゃみのような症状が出ているときは、鼻涙管にも炎症が見られることが多く、目の水分が鼻へうまく流れずに涙の量が増えることがあります。
このような原因がある場合は、それぞれの病気に応じた治療を行うことで改善が見込めます。
涙やけが改善しないときは・・・
しかし、これらの対処ではなかなか涙やけが改善しない子も多くいます。ネット上では、フードの変更で改善するとの記載が多く見られますが、実際には涙やけに関する研究はほとんどないのが実情です。
多くのワンちゃんに起こる涙やけ。
その解決に重要なキーワードとして「腸内環境」があるのでは?ということが最近の研究で明らかになってきました。
その解決に重要なキーワードとして「腸内環境」があるのでは?ということが最近の研究で明らかになってきました。
論文では涙やけが見られたフードと涙やけが改善したフードを比較。
排便を調べたところ、改善したフードでは便のpHは低くなり、短鎖脂肪酸濃度は高くなったそうです。プロバイオティクスなどの有用菌はpHが低いと生育しやすいため、pH低値では良好な腸内環境と捉えます。また短鎖脂肪酸の増加は腸内で生成されますが、体にとってさまざまな有用な働きをします(参考:「短鎖脂肪酸」は人にも犬にも腸(超)大事!)
排便を調べたところ、改善したフードでは便のpHは低くなり、短鎖脂肪酸濃度は高くなったそうです。プロバイオティクスなどの有用菌はpHが低いと生育しやすいため、pH低値では良好な腸内環境と捉えます。また短鎖脂肪酸の増加は腸内で生成されますが、体にとってさまざまな有用な働きをします(参考:「短鎖脂肪酸」は人にも犬にも腸(超)大事!)
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腸活については、下記の記事もご参照してみてください。