動物病院アニマルプラス
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2017.06.07

梅雨入り

こんにちは。獣医師の木村です。   ついに、今年も梅雨入りしましたね。 じめじめ、むしむし、べたべた、降り続く雨と高い湿気で梅雨時期は憂鬱です。 梅雨は特に猫ちゃんの体調管理に気を付けてあげたい季節なので注意しましょう。   猫は北アフリカの乾燥地帯を起源とされているため、カラリとした暑さには強い反面、湿気、雨、寒さは得意ではありません。現在は猫を家の中で飼育することがほとんどで、梅雨の間、風の通らない閉ざされた空間で過ごすことが多いです。じめじめとした湿気の多い環境や、除湿のためにエアコンで過剰に冷やされた環境は、猫が病気を発症しやすい環境とも言われています。   この時期に気をつけたい病気として、まずは食中毒です。 梅雨は湿気が多く、気温も上がり、菌が繁殖しやすい季節です。食べ残ったフードや、置きっ放しの水には雑菌が繁殖し、それを口にした猫ちゃんが食中毒を起こす可能性があります。   また、梅雨は他の季節に比べて泌尿器系の病気を発症しやすい季節です。梅雨の気温の変化や湿度が猫にストレスを与え、特発性膀胱炎を起こしやすくなると言われています。過去に泌尿器系の病気を経験している猫ちゃんは要注意です。   他に季節の変わり目である梅雨の気候は気温の差が大きく、猫はその変化になかなか順応できません。飼い主さんがエアコンを使用することで部屋が冷えすぎてしまうことも猫にとってはよくありません。 猫ちゃんに咳やくしゃみがしつこく認められる場合は、呼吸器系の感染症にかかっているかもしれません。食欲や鼻の状態、咳の有無などをよく観察し、異常が見られたらすぐに診察を受けましょう。   湿気が多く気温が上がる梅雨は、ノミやダニが急激に繁殖しだす季節です。ノミが一番活動的な環境は気温18度、湿度70〜90%です。ノミやダニが原因であるアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などが発症、悪化しやすくなります。カビの仲間の真菌に感染して起こる皮膚炎も起こりやすくなります。 また、外耳炎などの耳の病気にかかりやすくなります。猫がしきりに頭を振ったり、耳を触ろうとする、耳が臭う、臭い耳垢が増える、といった症状が見られる時は一度受診しましょう。 外耳炎を放置すると中耳炎、内耳炎と症状が進み、猫ちゃんも飼い主さんも大変な思いをすることになります。   この時期、わんちゃん、ねこちゃんの体調管理には気を付けてあげましょう!   DSC_0585