動物病院アニマルプラス
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2017.08.09

熱中症について

こんにちは。獣医師の木村です。 最近、益々暑くなってきて、少しバテ気味です。   この暑さで、高温注意情報が発表され気象庁からも熱中症を防ぐように注意喚起されています。 熱中症は、高温や高湿を原因とした全身性の症状で、ショック症状を起こしてしまうほどで、重度になると死に至ることもあるので注意が必要です。皆さま、気を付けましょう。   今回は、熱中症について少しお話しします。 熱中症になるポイントは犬の体温です。直射日光を浴びる、また気温の高い屋外で長時間過ごすなどはもちろん、日陰や室内であっても犬の体温が上昇しやすい環境であれば発症の可能性はあります。 犬の場合、人間と違い全身から汗を出して熱を体の外に放出することができないため、体を直接冷たいものに触れさせるか呼気による放熱(換気)に頼らざるを得ません。そのため、呼吸器疾患を起こしやすいパグやシーズー、ペキニーズ、ブルドック、フレンチブルドックなどの短頭種、熱をため込みやすい肥満気味の犬に起こりやすいといわれています。   症状としては、短く浅い呼吸が続いている、目や口腔内が充血している、ヨダレを流している、下痢、嘔吐、血便が出る、痙攣、失神する、多臓器不全を起こす、などがあります。 症状によっては緊急を要することもあるので注意が必要です。   自宅でできる応急処置として、まずは体を冷やすことです。病院へ向かう際も保冷剤や冷たいタオルを頸部や脇、腹部に当てながら移動すると、少し体温を下げることができます。   予防として、外気温が30度を超えるようなこの時期は、室内で過ごすときも室温・湿度を下げるためにエアコンを使用してあげてください。室温は26~28度の設定で、基本的には人間が快適に過ごせる環境下であれば、犬も熱中症になる可能性は低いと思います。冷却用グッズも多く売られているので、エアコンと併用してあげましょう。また、留守番させるときや夜中であっても、飲み水を切らさないようにしてあげましょう。   そしてもっと気を付けなければいけないのが、散歩など外出の時です。 8月、9月であれば、散歩は路面温度が低い早朝5時~6時または夜間20時以降が理想です。朝7時を過ぎると気温に加えて路面温度も急上昇します。地表付近の熱気(対流熱)の影響を受けるので、人間が体感している地上150cm付近の気温と犬が歩く30~50cm付近の気温とでは、路面の材質によっても異なりますが10度前後の違いがあると言われています。   また、この時間帯になると、熱中症だけでなく肉球の火傷リスクもあります。アスファルトは土や芝生と比べて日光による熱を蓄熱しやすく、日没後も想像以上に熱いので注意が必要です。   最後に、うちの猫のみのくんです。 DSC_0782 毎日毎日、ダラダラとゴロゴロと過ごしています。うらやましいです。 まだまだ暑い日が続きそうですが、頑張って乗り切りましょう!!