2023.08.06
腸内細菌叢移植による自閉症の治療
- 今回はヒトの医療に関するお話です。
腸内細菌と自閉スペクトラム症(ASD)
シンバイオシス株式会社(以下、同社)が、社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがある等、多種多様な障害特性が見られる発達障害の一つである自閉スペクトラム症(ASD)の治療に向けた医師主導特定臨床研究を開始しました。
近年、腸の機能研究が進み、「脳腸相関」を解明する研究が続出しています。最近は脳やメンタルの状態が腸に影響するだけでなく、どんな腸内細菌が多いかといった腸内細菌叢(そう)の質がうつ、自閉症、ストレスへの反応などに関係するらしいとする報告が増えてきました。腸内環境を整え、維持することが「脳の健康」に役立つのではという期待が高まっています。
腸内細菌でASDの治療を
腸内細菌叢の移植は、健常人の腸内細菌叢を患者の腸内に直接注入し、崩れてしまった腸内細菌叢のバランスを整える効果があるとされています。
今回、「NanoGAS(R)水」の特性である微細な泡で他人の腸内細菌を効果的に定着させ、自閉スペクトラム症(ASD)の治療を目指す研究です。
当院の関連会社も協力
今回の臨床研究における自閉スペクトラム症児特有の腸内細菌叢バランスの検証や、動物実験による「NanoGAS(R)水」を用いた比較試験では、当院関連会社の株式会社ジー・キューブが便の遺伝子解析等に協力しており、新たな研究開発が促進されることが期待されます。
2023年9月17日の腸内フローラ移植臨床研究会 第7回学術大会においては、本臨床研究の中間報告が予定されています。
この腸内細菌の遺伝子解析技術は当院オリジナルの腸活サプリ「イムノフローラ」の開発にも活用されております。
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腸内環境は体の健康の基礎となり、様々な研究が進み今後大きく期待される分野です。ASDはその一例です。
イムノフローラは、腸内細菌叢を整え、涙やけや皮膚でお悩みの方、アンチエイジングに興味のある方、健康長寿を伸ばしたい方など皆さんがご使用いただけるサプリメントです。
ほのかに甘く美味しくできているのでご飯に混ぜても食べやすく、継続もしやすいサプリメントです。
腸活については、下記の記事もご参照してみてください。