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2026.10.19

犬の腎臓病シリーズ 第4回

🐾 犬の腎臓病シリーズ|第4回
腎臓病の食事、いつから変える?

療法食・リン・たんぱく質を正しく理解しよう

「腎臓病なら、たんぱく質を減らせばいい?」実は、食事管理はそれほど単純ではありません。
💡 今回のポイント 腎臓病の食事管理では、リンへの配慮だけでなく、必要なエネルギーや栄養を確保し、体重・筋肉量を維持することも大切です。

1腎臓病用療法食は何のため?

腎臓病用療法食は、腎臓病の犬に必要な栄養管理を行うために設計された食事です。

🍚 主な特徴
  • リンの摂取量に配慮する
  • 病状に合わせてたんぱく質量を調整する
  • 十分なエネルギーを摂取できるようにする
  • 必要な栄養素のバランスを考える

2なぜリンの管理が重要?

リンは骨や細胞の働きに欠かせない栄養素です。しかし、腎機能が低下すると、余分なリンを十分に排泄できなくなることがあります。

リンの管理は、腎臓病に伴うミネラル代謝の異常を抑えるうえで重要です。

🔎 知っておきたいこと リンは「できるだけゼロにすればよい」というものではありません。必要な栄養を確保しながら、血中リン濃度や病状に応じて調整します。

3たんぱく質は減らせば減らすほどよい?

たんぱく質は、筋肉、皮膚、免疫機能などを維持するために欠かせない栄養素です。

腎臓病では、病状に応じてたんぱく質量を調整することがありますが、過度な制限は筋肉量の低下や栄養不足につながるおそれがあります。

⚠️ 特に注意したい犬 食欲が落ちている犬、痩せてきた犬、高齢で筋肉量が少ない犬では、食事制限だけでなく、必要なエネルギーや栄養を摂取できているか確認することが重要です。

4療法食はいつから始める?

慢性腎臓病では、ステージや血中リン濃度、食欲、体格、併発疾患などを考慮して食事管理を検討します。

📌 食事変更は個別に判断 腎臓病用療法食は、一般にステージ2以降で重要な管理手段になります。ただし、すべての犬に同じ食事を機械的に当てはめるのではなく、獣医師と相談して選択しましょう。

5療法食を食べてくれないときは?

  • 急に切り替えず、体調に合わせて少しずつ移行する
  • 食べた量と食欲の変化を記録する
  • フードの種類や形状について相談する
  • 食べない状態が続く場合は、早めに受診する
🚩 食欲不振を放置しないで 嘔吐や食欲不振が続く場合は、腎臓病の悪化やほかの病気が隠れている可能性があります。自己判断で食事制限を強めず、動物病院に相談してください。
📘 次回・第5回

腎臓病の犬と暮らすお家でのケア。飲水量・尿・食欲・体重のチェック方法を紹介します。

参考:IRIS公式「Treatment Recommendations for CKD in Dogs」。療法食の選択は獣医師の指導のもとで行いましょう。