2026.10.20
犬の腎臓病シリーズ 第5回
毎日の観察が、体調の変化に気づく手がかりになります。
動物病院での検査や治療に加えて、日常生活での小さな変化を見逃さないことも大切です。1飲水量と尿の変化をチェック
腎臓病では、尿を濃縮する能力が低下し、飲水量や尿量が増えることがあります。一方、脱水や体調不良などによって飲水量が減ることもあります。
- 水を飲む量が普段と比べて増減していないか
- 尿の回数や量に変化がないか
- 尿の色や排尿時の様子に変化がないか
- 新鮮な水をいつでも飲める状態か
水を飲ませるために、自己判断で飲水量を制限することは避けましょう。飲水量や尿量が急に変化した場合は、獣医師に相談してください。
2食欲と体重を記録する
腎臓病では、食欲低下、吐き気、嘔吐などが見られることがあります。食事量が減ると、体重や筋肉量の低下につながる場合もあります。
- 食事をどれくらい食べたか
- 食べ残しや食欲の変化
- 体重の増減
- 嘔吐や下痢の有無
- 散歩や遊びへの反応、元気の変化
毎日同じ条件で観察すると、小さな変化にも気づきやすくなります。体重は定期的に測定し、減少が続く場合は相談しましょう。
3薬や療法食は指示どおりに
腎臓病では、状態に応じて療法食、血圧を下げる薬、蛋白尿に対する治療、リン吸着剤などが使われることがあります。
必要な治療は犬によって異なります。薬の量や回数を自己判断で変更したり、調子がよいからと中断したりせず、処方した獣医師の指示に従いましょう。
4脱水にも注意しよう
- 水をあまり飲まない
- 嘔吐や下痢が続いている
- 元気や食欲が落ちている
- 普段よりぐったりしている
家庭での観察だけでは脱水の程度を正確に判断できません。気になる変化があれば、早めに動物病院に相談しましょう。
5早めの受診が必要な症状
- 食べない、または食事量が急に減った
- 繰り返し吐く
- 急に元気がなくなった
- 飲水量や尿量が急に変化した
- 体重が急に減った
尿が出ない、排尿姿勢を何度もとるのに出ない、ぐったりしている場合は緊急性が高い可能性があります。すぐに動物病院へ連絡してください。
🏠 毎日の健康チェックリスト
- 食欲はいつもどおり?
- 水を飲む量に変化はない?
- 尿の回数や量はいつもどおり?
- 元気や体重に変化はない?
- 薬や療法食は指示どおりにできている?
※家庭での観察は診察の代わりにはなりません。症状が気になる場合は、かかりつけの動物病院に相談してください。